Samsung Galaxy Gear 2最強のスマートウォッチはTizenOSの救世主になりえるか

Samsung GALAXY Gear 2 Neo R381 Black (並行輸入品)

先日行われたMWC2014で発表されたSamsungの 「GalaxyGear2」

Samsungから発売される2作目のスマートウォッチとなる。デザインこそ前作とあまり変わりはないものの様々な機能改善が図られている。しかし何より世間を驚かせたのはTizenOSの搭載だろう。TizenOSについては先日docomoからTizenOS搭載のスマホ導入延期のニュースもあり、出始めこそ話題になったものの、現在苦境に立たされているOSだ。

ドコモ、TizenOS搭載スマートフォン導入を当面見送り
http://wirelesswire.jp/Todays_Next/201401161649.html

では何故Samsungは前作と同様Androidではなく、ここで、このタイミングでTizenOSを載せてきたのか?

TizenOSを主導するSamsungが単純にTizenOSを広めるべく載せたという見解もあるだろうが、それだけではないだろう。Samsungにとって「GalaxyGear2」はウェアラブルガジェットのフラッグシップともいえるモデルだ。ただ広めたいからという理由だけでギャンブル的なことはできないだろう。GalaxyGear2がTizenOSを搭載した理由。それは、GalaxyGear2がスマホではなく、ウェアラブルガジェットだというところが一番のポイントではないだろうか。

TizeOSは発表当初、話題性こそあったものの、いつになっても製品化の気配が見えてこなかった。その中でdocomoのニュースが飛び込んできた。この導入延期については時期的問題をあげる人が多いが、私はそれだけではないと思う。まずTizeOSとはLinuxFoundation内にあるモバイルOSだ。WEBベースでの開発が可能で、アプリ開発者は、WEBアプリを作るような感覚でHTMLによってアプリを作ることが可能だ。このアプリ開発の難易度が低いという部分が大きな売りになっていた。しかしながらこのWEBベースというのがTizenOSの弱点でもあるのだ。どういうことかというと、モバイルにあってWEBにない考え方がある。それがWindowについての考え方だ。WEBは一画面の中(1つのWidndowの中)で完結しており、複数のWindowが重なりあうという概念がない。その点、近年のモバイルにおいては、このWindow管理というのが非常に大事な要素の一つである。マルチウィンドウであったり、ウィンドウの生成・破棄などそういったWindowの管理をするWindowManagerなるものがモバイルOSには存在する。モバイルの開発に携わった人間であればこのWindowの管理に泣かされた人も多いはずだ。それぐらいややこしく、肝となりえる部分でもあるのだ。しかしながらWEBにはそれがない。TizenOSは今のモバイル端末を実現するほどのWindow管理を持ち合わせていないのだ。その中で現状のスマホのスペックを求められるとなると開発が相当難航することは容易に想像できる。しかし、今回のようなウェアラブルガジェット、特に画面が小さなスマートウォッチであればどうだろうか?それほど複雑なWindowの制御は必要としない。また、そういった複雑なWindow管理がないからこそのメリットとして省電力もあげられる。

今回のGalaxyGear2は前作の課題であった接続性や電池持ち、バンド交換など使い勝手の部分を大きく改善してきているモデルである。そこにTizenOSが寄与していることは間違いない。

TizenOSにとってスマートウォッチのようなウェアラブルガジェットはベストマッチなソリューションであり、これからTIzenOSが生き残る道なのかもしれない。

(平成26年3月18日 中島康幸@nakayas_m

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