父が国際手配されているローラと褒められたことのない元ヤンの木下優樹菜に「家族」「幸せ」と言わせたタモリの大きな包容力――ローラと木下優樹菜のスピーチ全文

Rola
Rola to make a speech of thanks at the grand finale of iitomo / Fuji TV

2014年3月31日、「笑っていいとも!」のグランドフィナーレが放送された。ダウンタウンとんねるずの共演という「ネットが荒れる」あり得ない事態も発生したが、番組後半で披露されたタモリへのローラのスピーチ、そして木下優樹菜のスピーチに、私は完全に飲み込まれてしまった。

ローラは手紙を持参し、涙で何度も声を詰まらせながら、タモリへの感謝を伝えた。以下はその全文だ。

いいともへ。今日はいいともの最後の日。あ、タモリさんもだ。えっと、私がいいともの好きなところ、何だかよく分からないけど、小さな家族という感じがするの。誰かが困っていたら、助けたいと思うし、何か迷ったりした時は、私が居たいいとも火曜日メンバーに言えるの。あと、番組の時、みんながおんなじ気持ちになっているし、いいとものスタッフさんも家族みたいだった。朝、いつも、すれ違うのが楽しみだった。みんなでお揃いの服、すごい楽しかった。私たちがどんなに歳を取ってもこのいいとものみんな、スタッフさんはずっと仲間。ありがとう。タモさん、帽子、喜んでくれて、ありがとう。いっぱい使ってね。終わり。

ローラの父は、知人と共謀して海外療養費を騙し取ったとして、2013年6月25日に国際指名手配されていることが発覚している。誰かが困っていたら助けたい、何か迷ったらメンバーに言いたい、みんなを家族のように慕っていたというのが、本当の家族の温もりを欲していたんじゃないかと推測されて、とても居た堪れない気持ちになった。本来なら、一番に助けてくれるのは、本当の家族のはずなのだ。できることなら、ローラにとってのこの第二の家族がずっと続いてほしいと、そう心から思わされたスピーチだった。

Yukina
Yukina to make a speech of thanks at the grand finale of iitomo / Fuji TV

そして木下優樹菜だ。木下優樹菜は名前を呼ばれた時点で既に号泣していたが、振り絞って感謝のスピーチをタモリへ贈った。以下はその全文だ。

えっと、優樹菜は最後にレギュラーにならしてもらって、まあ一年ちょいなんですけど、最初、居るだけ、みたいな感じで、すごい自分的に嫌だったんですよ。だけど、「言葉の達人」っていう、なんか言葉、辞書みたいなの、に、載せるか載せないかみたいなやつで、考えろっていう企画で、自分みたいな元ヤンが、辞書なんて開いたことなかったし、出来んのかなって思ったけど、ありのままの、気持ちでやればいいやって思ってやったら、なんかすっごいいっぱい達人になっちゃって、タモリさんより達人になっちゃったりとかして、でもタモリさんにすごい褒めてもらって、それがすごい嬉しくて、先生とかにも褒められたことなかったから、でも神みたいなタモリさんに褒められたのがすっごい嬉しくて、もう、次の回からもう絶対タモリさんに褒められたいから頑張ろうって思ってやってました。それで、タモリさんが増刊号でサルサの音楽を教えてくれて、なんかサルサがすっごい好きになっちゃって、サルサにハマっちゃったら、タモリさんが「お家に聞きに来な」って言ってくれたのも、超嬉しかったし、だから今度タモリさん家お邪魔してサルサ、いっぱい踊らせてください。ほんとに、ちっちゃい頃から見てた番組が終わるのは寂しいけど、だけど、タモリさんがちょっとでも余裕持って生活できるんだったらいいかなって、思います。ほんとにこの仲間に入れてもらえたことが幸せです。ありがとうございました、お疲れ様でした。

教育関係者は熟読して肝に銘じてもらいたいと思うし、これは子を持つ親にも考えてほしいことだが、「先生にも褒められたことがない」という学生生活は、本当におかしなことで、木下優樹菜が涙を流し嗚咽しながら語っているように、ありのままの自分でチャレンジして、些細な事でもうまくいけば、それを全力で褒めてくれる、たったそれだけの心の交流で、これだけ前を向くことができるということ、逆を言えば、たったこれだけのことを教職に就いている大人たちは誰一人としてやらなかったということで、茂木健一郎ではないが、点数の高い低いで人間を評価して見下していることの恥ずかしさを、このスピーチから思い知らないといけない。「また褒められたいから頑張ろう」って、どれだけ純粋で綺麗な心か、それを踏みにじっては絶対にいけない。

こうして大人になってからでもこの「幸せ」を、「仲間」を感じられた木下優樹菜が本当に羨ましいと思う。笑福亭鶴瓶が「いいとものレギュラーになれなくて終わっていった人ってかわいそう」と後に語るのだが、こういう世間的には落ちこぼれというレッテルを貼られた人たちをも活かし包み込むこのいいともという大きな集合体がなくなってしまうのが、本当に残念だし、とても生きるのが寂しくなってくる。

ローラもそうだが、この「家族」、「仲間」を、断ち切ってはいけないと思う。いいともは終わってはいけないんだと思わされたグランドフィナーレのスピーチだった。

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(平成26年4月1日 アシベズヘア@ashibehair_m

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