コピペで期日を守る術は、小学生の頃から学んできた(小保方晴子のSTAP騒動に思う)


Thesis / Koichi Nagata

 小保方晴子のSTAP騒動、本日(3/14)午後2時頃の会見。画像流用や論文の無断引用が確認されて、追調査する必要があるとの見解だそうだ。

STAP論文 画像加工など確認 理研が調査の現状報告
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000023206.html

 理化学研究所・野依良治理事長:「世間の多くの皆様にご迷惑、ご心配をおかけしたことをおわび申し上げます」
 理化学研究所はSTAP細胞の論文を巡る疑惑に対し、博士論文の画像の流用など6つの疑惑について調査の現状を明らかにしました。画像の加工や、他人の論文の無断引用などが確認されましたが、「意図的な改ざんだったか判断するには更なる調査が必要」などとしています。一連の騒動に小保方さんは、「未熟だった」と反省し、「申し訳ない」と繰り返し話しているということです。

 提出期限を守る為に成果物の内容をコピペで済ますなんて、学生時代、誰もがやったことのあることだと思うが、「研究者」としては絶対にやってはいけない行為だ。それは「ゴッドハンド・藤村新一」の旧石器捏造事件で学んだことではなかったのか。

 今回の騒動、背景に研究費の獲得競争があるのではと説いている方もいる。今回の件の真実はまだ分からないが、圧力やプレッシャーによる不正行為蔓延の一部分に過ぎないというのはあり得る見方かと思う。

STAP細胞の論文捏造疑惑 – 不正行為の背景にある研究費の熾烈な獲得競争
http://blogos.com/article/82200/

こうして研究費の獲得競争などの構造上の問題によって、じっくり時間をかけて論文を書くという風潮が失われると同時に、論文捏造などの不正行為も蔓延するようになっているのです。

 ところで、「じっくり時間をかけて論文を書くという風潮が失われる」とあるのだが、思い返せば、小学生の頃から、成果物の提出期限ばかりに追われて、じっくりと自分の力でやり遂げるということを学んだ機会が全然なかった。能力には当然個人差があって、早く仕上がる者もいれば時間の掛かる者もいる。提出期限は何故か頑なに変更されないから、そこに何としてでも提出しないといけなくなる。小学生の頃の夏休みの宿題なんかまさにそうだったが、ドリルなんか同級生の回答を書き写して提出するのが当たり前のように蔓延っていた。まあこれは、夏休みに遊び呆けているのも悪いのだが、夏休み明けから一ヶ月掛かってもいいから自分の力で必ずやり遂げなさい、という指導は受けたことがない。書き写して期限さえ守ればお咎め無しだ、という甘い体験を植え付けてしまっている。

 中学や高校になってもそれは何も変わらなくて、期限までに提出しなければ0点にすると教師が言うから、同級生のレポートを書き写して期日までに提出するしかなくなる。単位は取れても、何も学習していないという学生ばかりになっていた。学校では自分の力で最後までやり遂げるということよりも、時間を厳守することの方がとても厳しく指導された。もちろん時間を守るのは大切なことだが、本質に「成果」があるのなら、その「成果」の大切さを学ばせなければならない。期限までに成果を用意できないのなら、事前に間に合わない旨を報告させることを指導するのが正しい教育で、期限に間に合わなければ落第させるというのは正しい教育ではない。それは何としてでも期限に提出するという姑息な手段を身につけさせることを助長しているに過ぎず、小保方晴子はそんな教育の犠牲者なのかもしれないと少し思うところがあった。

小保方氏20ページすべて「コピペ」? 博士論文でこんなことありえるのか
http://www.j-cast.com/2014/03/12199052.html?p=all

前出の国立大教授は「罪の意識の低さが原因ではないか」と指摘する。米国では、学問分野でのモラルや倫理について高校生の時期から徹底教育される。文献の引用・参照のルールや、盗用が誤った行為であることを叩き込まれ、違反すれば厳しい罰があると教え込まれるという。一方、日本を含めアジアではこうした内容を学校で教えることはまずない。教授も、アジアからの留学生のリポートを読むと「コピペだらけ、というのもしばしば」と苦笑する。

 私が無知だったということが大きいが、大学ではコピーレポートがこれまで以上に当たり前だった。高い学費を払っているんだから皆前のめりに勉学に励んでいるのだろうと私は勝手に幻想を抱いていた。ひどく幻滅したものだが、学位を取得する為の、今日までに学校教育で学ばされた言わば当然の手段なのだ。

 だから、これは「罪」ではなく、「利口な手段」として刷り込まれているから、初等教育の根本から変えた方が良い。既に社会に出てしまった人は、今回のような痛い目を見て学んだ方が良い。

(平成26年3月14日 アシベズヘア@ashibehair_m

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