Amazon発表の長年売れ続けている良書100選「オールタイムベスト小説100」は確かに読み応えがある作品ばかりだ。その中からお勧めの4選を紹介しよう。

Amazon Jungle
Amazon Jungle / Nao Iizuka

 今日、11月11日(月)に発表されたAmazonの「オールタイムベスト小説100」。もうご覧になっただろうか?

 もっともっと昔から親しんでいたような気がしてしまうが、Amazonがサービスを開始したのが2000年。13年前だ。それから今日までのこの13年間、Amazonは「通算売上」や「カスタマーレビュー」などのデータを蓄積してきた。今日、Amazonは、それらデータを基に、長年売れ続けている良書、小説、エッセイなどを、100選として発表している。

 Amazonでは「今売れている旬の本」として、毎年6月と12月の年2回、上半期・年間のベストセラーを発表しているが、ミーハーではない本物の作品にこれで少しでも出逢えるというわけだ。

 この100選の中から、私が特に面白いと思った作品について、4選を紹介したいと思う。6分間の読書だけで60%以上のストレスを解消できるという研究結果が発表になっているので、会社の昼休みなどに、6分間だけ、読んでみてほしい。

Amazon.co.jpは2000年11月1日に、日本で書籍のオンライン販売を開始しました。13年にわたる書籍の販売で蓄積した販売数、カスタマーレビューの評価をはじめとする各種データをもとに、これだけは読んでおきたい「オールタイムベストブック」を選定しました。ここに、第1弾「小説100」を発表します。

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(PC): www.amazon.co.jp/alltime 
(ガラケー・スマホ): www.amazon.co.jp/alltime2

『戦闘妖精・雪風(改)』(神林長平)

あらすじ:
 南極大陸に突如出現した超空間通路によって、地球への侵攻を開始した未知の異星体「ジャム」。反撃を開始した人類は、「通路」の彼方に存在する惑星フェアリイに実戦組織FAFを派遣した。戦術戦闘電子偵察機・雪風とともに、孤独な戦いを続ける特殊戦の深井零。その任務は、味方を犠牲にしてでも敵の情報を持ち帰るという非情かつ冷徹なものだった―。

 私が23歳くらいの時に彼氏と別れたばかりで傷心している同い年の女の子(スリム巨乳)から紹介してもらった小説。どうにか恋仲になりたくて興味もないのに読み始めたこの本だったが、敵の正体がまったく分からないまま戦争を続けるという独特の世界観と、人としてどこか壊れた主人公たちのキャラクター設定にとにかく惹かれて、続編の『グッドラック』『アンブロークンアロー』にも女の子そっちのけで読み耽った、まさに男子の心をくすぐる会心の一冊! といいつつ女子にも大人気な作品だ。

『夏の庭―The Friends』(湯本香樹実)

あらすじ:
 町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ――。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが……。

 この作品をキッカケに湯本香樹実の作品を読み漁るようになった。私もそうだったが現代の子供らにはもう得られないような大切な「死」の体験、如何に自分の幼少期がクソだったかと後悔させられる。この主人公の子たちが本当に羨ましいと思った一冊。私が塾講師として子供に教えていた頃は、この本を勧めることもあったが、すぐにやめた。この本は子供の時代には読んでも分からない、優等生が優等生ぶって読む本という印象だった。大人になってから子供時代を後悔して感傷に浸るのがベスト、その方が一番心に沁みる。

『西の魔女が死んだ』(梨木香歩)

あらすじ:
 中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。

 湯本香樹実の『夏の庭』を読むと必ず到達するのがこの一冊。不登校になってしまった少女が不幸か、学校へ通っている凡ガキ共が不幸か。本当の豊かさは教育機関では教えられないとつくづく思わされる。同世代としか交流が持てない今の世はどんどん人間を邪の道へ追い込んでいるような気がする。魔女修行を教えてくれるようなババアとの交流がこの世からなくなってしまうのだろうと思うと寂しさが込み上げる。

『天国までの百マイル』(浅田次郎)

あらすじ:
 主人公の城所安男は、自分の会社をつぶしてしまい、いまや別れた妻子への仕送りもままならぬほど落ちぶれた中年男。ある日、心臓病で入院する母を見舞った安男は、主治医から病状の深刻さを告げられ愕然とする。そのまま治療を続けても母の余命はごくわずか。残された道はただひとつ、謎の天才外科医にバイパス手術を施してもらうこと。衰弱した母をワゴン車に乗せた安男は、房総のひなびた漁村にあるカトリック系病院目指して、100マイルの道のりをひた走る。はたしてその先に奇跡は待っているのか――。

 どれだけ母親と仲を悪くしていても、この本を読了後には色々なことを考えてしまう。もしも自分だったら100マイルの道のりを掛けて必死に助けようとするだろうか。二人を支えてくれる出会う人たちの心に響くようなことが自分にもできるだろうか。母親が死んだ後にまた読んだら、そこにはまた後悔の念だけが残るかもしれない。

(アシベズヘア@ashibehair_m

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